Google APIを使用するための設定(プロジェクトの作成 ・ 使用するAPIの設定) 第1回
Google APIとは
Googleサービスとアプリケーションの間でやり取りをするためのものです。
Google APIを使いGoogleカレンダーやGoogleドキュメントなどのGoogleサービスとやり取りをすると、Googleサービスにあるデータを使うアプリケーションを作成することができます。
Google APIを使用するための設定
API コンソール(https://console.developers.google.com/)で、プロジェクトごとに設定します。
APIを使用するために、①プロジェクトを作成したり、②プロジェクトで使用するAPIを設定したり、③APIへのアクセスに必要な認証情報を登録します。
(2017年1月25日編集)
アプリケーションとAPIでやり取りをするとき、APIの使用量に制限があります。請求先アカウントを作成するなどして課金を設定すると、API使用量の上限を引き上げることができるAPIがあります。この制限に関しましてはAPIにより異なりますので、使用するAPIのドキュメントをご確認ください。
APIコンソールで、API使用量を確認したり、課金や請求先アカウントを管理したりします。API使用状況やAPI使用制限の上限(割り当て)を確認する方法については下の記事をご参考ください。
Google APIへの問い合わせ状況と割り当てを確認する方法 第6回 - プログラミングノート
API使用量の制限がありますので、APIを使用できるようにする前に、使用するAPIのドキュメントをご確認される方がいいと思います。
APIを使用するための設定手順
1.プロジェクトを作成
新しいプロジェクトの作成画面を表示します。
- 最初に、API コンソール(https://console.developers.google.com/)にアクセスします。
- アクセスして表示された画面の左上にある「Google APIs」の右横に、「project」または、作成済みのプロジェクト名が表示されます。それらの右横の「▼」をクリックします。
- クリックして表示された選択メニューで、「プロジェクトを作成」をクリックすると、「新しいプロジェクト」画面が表示されます。
新しいプロジェクトの作成画面で入力します。
プロジェクト名
API コンソールでプロジェクトを管理するためにつける名前です。
APIコンソールで識別しやすいプロジェクト名を入力します。
プロジェクトID
プロジェクトごとにつけられたグローバルに固有なIDです。プロジェクトIDが割り振られ表示されます。
表示されたIDを変更したい場合は、「プロジェクトIDは・・・です」の右横の「編集」リンクをクリックすると、プロジェクトIDを入力するためのテキストボックスが表示されます。
表示されたテキストボックスの右端にある回転している矢印マークをクリックすると、別のプロジェクトIDの候補が表示されます。テキストボックスにプロジェクトIDを直接入力することもできます。
プロジェクト作成後に変更できません。
詳細設定
「詳細設定を表示」リンクをクリックすると、「App Engineの地域」が表示されます。私は初期表示された「us-central」を選択しました。
また、はじめてプロジェクトを作成する場合のみ、下の2項目が表示されます。
- 「新機能のお知らせ、パフォーマンスに関するアドバイス、フィードバック調査、特典に関する最新情報をメールで受け取ります。」が表示されます。私は「はい」を選択しました。
- 利用規約に同意するため、私は「はい」を選択しました。
入力後「作成」リンクをクリックします。
2.プロジェクトで使用するAPIを設定
- 画面の左上にある「Google APIs」の右横にプロジェクト名が表示されていることを確認します。別のプロジェクトを選択したい場合は、「▼」をクリックしてプロジェクトを選択します。
- 画面の左メニューから「ライブラリ」をクリックします。
- 「よく使われるAPI」一覧に表示されているAPI名をクリックします。または、検索を行い検索結果に表示されたAPI名をクリックします。
- API名をクリックすると、選択したAPIの画面が表示されます。画面中央上にある「有効にする」リンクをクリックします。
画面の左メニューの「ダッシュボード」をクリックすると、画面中央下にある「API」に有効にしたAPIが表示され、確認することができます。
3.APIのアクセスに必要な認証情報を登録
引き続き APIへのアクセスに必要な認証情報を登録を行います。
認証情報の登録は下の記事をご覧ください。
Google APIを使用するための設定(認証情報の登録) 第2回 - プログラミングノート
記事一覧
第1回 Google APIを使用するための設定(プロジェクトの作成・使用するAPIの設定)
第2回 Google APIを使用するための設定(認証情報の登録)
第3回 Google APIを使用するための設定(APIキーの作成)
第4回 Google APIをPHPウェブアプリケーションから呼び出す
第5回 Google APIをPHPウェブアプリケーションから呼び出す(サービスアカウント)
第6回 Google APIへの問い合わせ状況と割り当てを確認する方法
第7回 Google APIをPHPウェブアプリケーションから呼び出す(APIキー)
参照
「Manage APIs in the API Console - API Console Help」
(https://support.google.com/googleapi/answer/7037264?hl=en&ref_topic=7013279)
「Enable and disable APIs」を参照しました。
Googleスプレッドシート シートや範囲に入力できるユーザーを制限する
Googleスプレッドシート シートや範囲に入力できるユーザーを制限する
共有しているスプレッドシートを複数の人と編集する場合、「この範囲は他の人に入力してほしくない」ということがあるかもしれません。
このような場合、保護された範囲を編集できるユーザーを制限する機能が役立つと思います。
シートや範囲に入力できるユーザーを制限する手順
1.「範囲/シート追加」フォームを表示する
スプレッドシートを開き、画面上部にあるメニューの「データ」>「保護されているシートと範囲」をクリックすると、画面右側に「保護されているシートと範囲」が表示されます。
すでに保護が登録されている場合は、登録済みの保護一覧が表示されます。保護一覧の上にある「+範囲/シート追加」リンクをクリックすると、「範囲/シート追加」フォームが表示されます。(保護一覧で保護をクリックすると、その保護内容を見ることができます。)
「範囲/シート追加」フォームの「説明」は入力を省略することができます。
2.保護したいシートや範囲を指定する
保護対象をシートや範囲(セル)で指定することができます。
範囲(セル)で指定する場合
- 「範囲」をクリックします。
- 範囲を入力するボックスの中にある「データ範囲を選択」アイコン(スプレッドシートのグリッドを描いたアイコン)をクリックし、シート上で保護する範囲を選択します。範囲が選択できれば「OK」をクリックします。
シートで指定する場合
- 「シート」をクリックします。
- シート選択リストで保護するシートを選択します。
- 特定のセルを除きたい場合は、「特定のセルを除く」にチェックを入れます。範囲を入力するボックスの中にある「データ範囲を選択」アイコン(スプレッドシートのグリッドを描いたアイコン)をクリックし、シート上で保護から除く範囲を選択します。範囲が指定できれば「OK」をクリックします。
3.権限を設定します。
- 「シート/範囲追加」フォームにある「権限の設定」をクリックすると、「範囲の編集権限」画面が表示されます。
- 「範囲の編集権限」画面で「この範囲を編集できるユーザーを制限する」を選択 します。
- 編集者選択リストから「自分のみ」「詳細設定」「別の範囲から権限をコピー」を選択し、保護された範囲の編集を許可するユーザーを指定します。(下の「編集者選択リストの選択肢」をご参照ください)
- 「完了」をクリックすると、「変更を保存しました。」が表示され、範囲が保護されます。
編集者選択リストの選択肢
「自分のみ」
- 自分のみ編集を許可します。ただし、スプレッドシートのオーナー(作成者)が自分でないときは、オーナーにも編集を許可します。
「詳細設定」
- 「範囲の編集権限」画面に「編集者を選択」が追加表示されます。
- 編集を許可するユーザーを追加するには、「編集者を追加」に追加したいユーザーの名前またはメールアドレスを入力します。
- 「編集者を選択」で一覧表示されているユーザーの右側にあるチェックを外すと、そのユーザーは編集できなくなります。
編集を許可されていないユーザーが編集しようとすると
編集を許可されていないユーザーが保護された範囲を編集しようとすると、その編集が拒否され、下のメッセージが表示されます。
「問題が発生しました。
保護されているセルやオブジェクトを編集しようとしています。編集する必要がある場合は、スプレッドシートのオーナーに連絡して、保護を解除してもらってください。
「OK」をクリックして元のシートへ戻ります。
保護されていて編集ができない範囲を確認する
スプレッドシートを開き、画面上部にあるメニューの「表示」>「保護されている範囲」をクリックすると、保護されている範囲の背景が縞模様になります。
記事一覧
第1回 Googleドキュメントで自動保存された内容を変更履歴から見る
第2回 Googleスプレッドシート シートや範囲を誤入力から保護する
第3回 Googleスプレッドシート シートや範囲に入力できるユーザーを制限する
参照
「Googleヘルプ」(https://support.google.com/)
「ドキュメントエディタ」>「スプレッドシート」>「シート、行、列の操作」>「範囲やシートを編集から保護する」を参照しました。
Google スプレッドシート シートや範囲を誤入力から保護する
Google スプレッドシート 範囲やシートを誤入力から保護する
スプレッドシートは、入力するたびに自動で保存されます。
スプレッドシートを読んでいる時、誤って入力してしまい、その入力内容が保存されてしまうことがないようにする機能を調べました。
保護されたシートや範囲に入力しようとすると、編集確認のメッセージを表示する機能がありました。
確認メッセージが表示されるので、「入力するつもりはなかったのにうっかり入力してしまった」を防ぐことはできそうです。
しかし、確認メッセージで「OK」をクリックすると編集できてしまうので、完全にデータを保護することはできません。
編集確認のメッセージを表示させる手順
1.「範囲/シート追加」フォームを表示する
スプレッドシートを開き、画面上部にあるメニューの「データ」>「保護されているシートと範囲」をクリックすると、画面右側に「保護されているシートと範囲」が表示されます。
すでに保護が登録されている場合は、登録済みの保護一覧が表示されます。保護一覧の上にある「+範囲/シート追加」リンクをクリックすると、「範囲/シート追加」フォームが表示されます。(保護一覧で保護をクリックすると、その保護内容を見ることができます。)
「範囲/シート追加」フォームの「説明」は入力を省略することができます。
2.保護したいシートや範囲を指定する
保護対象をシートや範囲(セル)で指定することができます。
範囲(セル)で指定する場合
- 「範囲」をクリックします。
- 範囲を入力するボックスの中にある「データ範囲を選択」アイコン(スプレッドシートのグリッドを描いたアイコン)をクリックし、シート上で保護する範囲を選択します。範囲が選択できれば「OK」をクリックします。
シートで指定する場合
- 「シート」をクリックします。
- シート選択リストで保護するシートを選択します。
- 特定のセルを除きたい場合は、「特定のセルを除く」にチェックを入れます。範囲を入力するボックスの中にある「データ範囲を選択」アイコン(スプレッドシートのグリッドを描いたアイコン)をクリックし、シート上で保護から除く範囲を選択します。範囲が指定できれば「OK」をクリックします。
3.権限を設定します。
- 「シート/範囲追加」フォームにある「権限の設定」をクリックすると、「範囲の編集権限」画面が表示されます。
- 「範囲の編集権限」画面で「この範囲を編集するときに警告を表示する」を選択します。
- 「完了」をクリックすると、「変更を保存しました。」が表示され、範囲の保護が始まります。
編集確認メッセージ
保護された範囲を編集しようとすると、下の編集確認メッセージが表示されます。
「実行してもよろしいですか?
シート上の保護された範囲を編集しようとしています。編集してもよろしいですか?」
- 保護された範囲を編集したいときは、「OK」をクリックします。
- 保護された範囲を編集したくないときは、「キャンセル」をクリックします。
次回
シートや範囲を保護するために、編集できるユーザーを制限するという機能もありました。
複数の人と共有ファイルを編集するとき役立つと思いますので、次回その機能について書きます。
記事一覧
第1回 Googleドキュメントで自動保存された内容を変更履歴から見る
第2回 Googleスプレッドシート シートや範囲を誤入力から保護する
第3回 Googleスプレッドシート シートや範囲に入力できるユーザーを制限する
参照
「Googleヘルプ」(https://support.google.com/)
「ドキュメントエディタ」>「スプレッドシート」>「シート、行、列の操作」>「範囲やシートを編集から保護する」を参照しました。
TortoiseGit ブランチを統合(マージ)する 第6回
主軸のブランチを分岐させて作業用のブランチを作成します。作業用のブランチで変更作業が終わると、主軸のブランチに統合して変更を反映させます。統合について書きます。
HEADとは
現在のブランチの最新の版(コミット)です。
マージ
マージには2種類あります。
1.ファストフォワード
分岐元を「親ブランチ」分岐先を「子ブランチ」とすると、親ブランチに変更がなく子ブランチに変更があり、子ブランチの最新の版(コミット)をHEADとすることをファーストフォワードといいます。実際に内容を統合しません。
2.ファーストフォワードしないマージ
内容を統合(マージ)しコミットして新しい版(コミット)を作成します。作成した新しい版(コミット)をHEADとすることをファーストフォワードしないマージといいます。
TortoiseGitでのマージ操作
- 作業フォルダを右クリックして表示されるメニューで、「TortoiseGit」>「マージ」をクリックすると、マージ画面が表示されます。
- マージ画面で、現在のHEADにどの版(コミット)をマージするのか「From」に入力します。
- 競合がなくマージを完了すると、「Gitコマンド実行中」画面に「成功」が表示されます。「閉じる」ボタンを押します。
マージ画面の「オプション」で「ファーストフォワードしない」を選択せずマージを実行すると、ファーストフォワードが可能な場合は、ファーストフォワードします。
競合がある場合の操作
競合があると、Gitコマンド実行中画面が表示され、マージが中断されます。
- 競合の解決ボタンを押すと、コミット画面が表示されます。
- コミット画面で競合があるファイルのファイル名をクリックすると、TortoiseGitMerge画面が表示されます。左ブロックに「あちら側」としてマージ画面でFromに指定した版(コミット)の内容が表示され、右ブロックに「こちら側」として現在のブランチのHEADの内容が表示されます。下ブロックの「マージ済み」で競合の解消を行います。
- 「?????・・・」が表示されている部分を修正します。行内をクリックすると行を選択することができ、選択した行は太枠で囲まれます。コピーや貼り付けをしたり直接入力をして競合を解消します。
- 画面上にあるメニューの「解決済みとする」をクリックします。
- コミット画面でコミットします。
- コミットを完了すると、「Gitコマンド実行中」画面に「成功」が表示されます。「閉じる」ボタンを押します。
リベース
主軸(ベース)のブランチを別のブランチに付け替えることです。新しい主軸のブランチに含まれていない変更すべてを、新しい主軸のブランチの版(コミット)に反映させる必要があります。
統合する目的でリベースを使うことができますが、共有リポジトリでリベースすることはできません。その理由は、リベースすると失われる版(コミット)情報があり、リベースした後プッシュできなくなる恐れがあるためです。
TortoiseGitでのリベース操作
- 作業フォルダを右クリックして表示されるメニューで、「TortoiseGit」>「リベース(ブランチの付け替え)」をクリックすると、リベース画面が表示されます。
- リベース画面で、「ブランチ」に新しい主軸のブランチ、「上流」に前の主軸のブランチを入力します。
- リベースにより反映される変更が一覧表示されます。採用する変更を確認の上、「リベース開始」をクリックします。
- 競合があるとリベースが中断されます。リベース画面で競合があったファイルのファイル名をクリックすると、TortoiseGitMerge画面に競合内容が表示されます。競合を解消してコミットします。リベースが完了するまで競合の解消を繰り返します。
- リベースが完了したら、「終了」をクリックします。
- リベース画面で「ブランチ」に入力した方が「こちら」となり、「上流」に入力した方が「あちら」となります。
- リベース画面の反映される変更一覧で変更を選択すると、変更対象の項目(ファイルなど)が表示されます。
- 競合を解消する操作は、上記の「競合がある場合の操作」の3と4をご参照ください。
リビジョングラフ画面を見ると、枝分かれしていた変更履歴が一本になり、リベースできたことがわかります。
リビジョングラフ画面は、作業フォルダを右クリックして表示されるメニューで「TortoiseGit」>「リビジョングラフ」をクリックして表示します。
TortoiseGitでの操作
ログ画面の表示
- 作業フォルダを右クリックして表示されるメニューで、「TortoiseGit」>「ログを表示」をクリックすると、ログメッセージ画面が表示されます。
- ログメッセージ画面の上部にある変更一覧で変更を選択すると、画面下部に変更された項目(ファイルなど)が表示されます。
- 変更された項目(ファイル名など)をクリックすると、TortoiseGitMerge画面に変更された項目の内容が表示されます。右ブロックに選択した変更の版(コミット)が表示され、左ブロックにその一つ前の版(コミット)が表示されます。
ブランチの削除
- 作業フォルダを右クリックして表示されるメニューで、「TortoiseGit」>「リファレンスをブラウズ」をクリックすると、リファレンスをブラウズ画面が表示されます。
- リファレンスをブラウズ画面で、ブランチ名を右クリックして表示されるメニューで、「ブランチを削除」をクリックします。
参照
Gitを使ったバージョン管理【Gitの基本】 | サルでもわかるGit入門 〜バージョン管理を使いこなそう〜 | どこでもプロジェクト管理バックログ
TortoiseGit の基礎勉強 〜TortoiseGit によるバージョン管理を使う〜 — バージョン管理システム入門(初心者向け)
最後に
Gitの基礎とToitorseGitを学んで、競合の解消が難しいと思いました。これからToitorseGitを使っていき、さまざまな状況を通して対処方法を学んでいきたいと思います。
記事一覧
第2回 TortoiseGit Windows(64bit)にTortoiseGitをインストールする
第3回 TortoiseGit ローカルマシン上の作業フォルダの変更履歴を管理する
第4回 TortoiseGit 共有ファイルの変更履歴を管理する
第5回 TortoiseGit ブランチを使って効率的に変更作業を行う
第6回 TortoiseGit ブランチを統合(マージ)する
TortoiseGit ブランチを使って効率的に変更作業を行う 第5回
TortoiseGitを使ってバージョン管理システムを勉強しています。
ブランチの基礎とブランチの作成・切替の操作について書きます。
ブランチとは
ひとつづきの変更履歴のことです。
初期ブランチは、masterブランチです。
主軸となる変更履歴から枝分かれさせて、別の変更履歴(ブランチ)を作成することができます。
ブランチの作成
変更作業ごとに複数のブランチを作成し、それぞれの作業を並行して進めることもできます。
- 作業フォルダを右クリックして表示されるメニューで、「TortoiseGit」>「ブランチの作成」をクリックすると、「ブランチを作成」画面が表示されます。
- 「ブランチを作成」画面で、「名前」の「ブランチ」にブランチ名を入力します。
- 「基点」に主軸となる変更履歴のどの版から枝分かれさせるのか入力します。例えば、「HEAD(master)」を選択すると、masterブランチのHEAD(最後にコミットされた版)から枝分かれします。
- 「OK」ボタンをクリックします。
作成したブランチを確認します。
作業フォルダを右クリックして表示されるメニューで、「TortoiseGit」>「リファレンスをブラウズ」をクリックすると、「リファレンスをブラウズ」画面が表示され、ブランチ一覧を見ることができます。
ブランチの切替(チェックアウト)
ブランチを切り替えることにより、作業フォルダでそれぞれのブランチへの変更作業を行うことができます。
ブランチを切り替えると、作業フォルダに切り替えたブランチの最新版の内容が展開されます。
- 作業フォルダを右クリックして表示されるメニューで、「TortoiseGit」>「切り替え」をクリックすると、「切り替え」画面が表示されます。
- 「切り替え」画面で、「切り替え先」に切り替えたいブランチを選択します。
- 「OK」ボタンをクリックします。
切り替わったことを確認します。
作業フォルダを右クリックして表示されるメニューに、「Gitコミット - >(切り替え先のブランチ名)」が表示されます。
この後コミットをすると、切り替え先のブランチに変更が記録されていきます。
変更した後コミットをしないで、ブランチを切り替えてコミットすると、その変更は切り替えた先のブランチに記録されます。
ログ画面からブランチを確認します。
作業フォルダを右クリックして表示されるメニューで、「TortoiseGit」>「ログを表示」をクリックすると、「ログメッセージ」画面が表示されます。
「ログメッセージ」画面で、現在のブランチの最新版は、赤色背景でブランチ名が表示され、その他のブランチの最新版は、緑色背景でブランチ名が表示されます。
主軸でないブランチの変更を主軸のブランチに統合(マージ)
主軸でないブランチで変更作業を完了したら、主軸のブランチにその変更を統合する必要があります。
次回
ブランチに統合する方法を書きます。
記事一覧
第2回 TortoiseGit Windows(64bit)にTortoiseGitをインストールする
第3回 TortoiseGit ローカルマシン上の作業フォルダの変更履歴を管理する
第4回 TortoiseGit 共有ファイルの変更履歴を管理する
第5回 TortoiseGit ブランチを使って効率的に変更作業を行う
Googleドキュメントで自動保存された内容を変更履歴から見る
Googleドキュメントのスプレッドシートを使うと、変更するたびに自動保存してくれます。下の方法で変更履歴を表示し、変更履歴から自動保存された内容を見ることができます。
スプレッドシートのメニューから、ファイル > 「変更履歴を表示」をクリックします。
- 画面右に、変更履歴が日時順に表示されます。
- 画面中央に、画面右で選択した版(バージョン)の内容が表示されます。
変更履歴はスプレッドシート単位に保存されます。シートが複数ある場合、どのシートの変更か注意が必要です。
それぞれの変更の「この版を復元」をクリックすると、スプレッドシートの内容がその版(バージョン)に変更されます。
画面上に書かれている「変更履歴」左横の「←」をクリックすると、もとのスプレッドシートに戻れます。
画面右下に表示オプションがあります。
- 「変更を表示」にチェックを入れると、変更箇所が緑色に塗りつぶされます。
- 「簡略化した版を表示」をクリックすると、一部の変更を省いて変更履歴を表示されます。
- 「詳細な版を表示」をクリックすると、すべての変更履歴が表示されます。
誤って入力し保存してしまったとき、役立つかもしれません。
記事一覧
第1回 Googleドキュメントで自動保存された内容を変更履歴から見る
TortoiseGit 共有ファイルの変更履歴を管理する 第4回
複数の人と共有しているファイルを変更する場合、変更を一つの変更履歴にまとめて記録し、中央管理します。
中央リポジトリを作成
それぞれのローカルマシンで行った変更を、一つの変更履歴にまとめて記録する場合、変更履歴を保管するための中央リポジトリを、リモートマシンに作成します。
そして、ローカルマシンから中央リポジトリの変更履歴を取得したり、ローカルマシンから中央リポジトリの変更履歴へ変更を反映します。
- 中央リポジトリを作成するフォルダで右クリックして表示されるメニューで「Git ここにリポジトリを作成」をクリックすると、リポジトリ作成画面が表示されます。
- リポジトリ作成画面で、Bareを作成(作業ディレクトリーを作りません)にチェックを入れて、「OK」をクリックします。(Bare作成にすると中央管理用の変更履歴が作成されます。)
- 「空のGitレポジトリとして初期化しました」が表示されたら、「OK」をクリックします。
中央リポジトリから変更状況を取得
中央リポジトリから変更状況を取得する方法は2種類あります。
中央リポジトリに保管されているすべての変更状況を取得
中央リポジトリに保管されているすべての変更状況を取得することを「クローン」と言います。
クローンは、中央リポジトリに反映されたファイルと中央リポジトリの変更履歴がローカルマシンにコピーされます。
- 右クリックして表示されるメニューの「Git クローン(複製)」をクリックすると、クローン画面が表示されます。
- クローン画面の「すでに存在するリポジトリをクローン」で、「URL」には、中央リポジトリがあるディレクトリのURLを入力します。「ディレクトリ」には、ローカルマシン上の作業フォルダのパスを入力します。(あらかじめ作業フォルダを作成しておく必要はありません。)
- 「OK」をクリックします。
- 「成功」が表示されたら、「閉じる」をクリックします。
中央リポジトリに保管されている最新の変更状況を取得
中央リポジトリに保管されている最新の変更状況を取得することを「フェッチ」と言います。中央リポジトリの変更状況をローカルマシンの作業フォルダに反映することを「マージ」と言います。「プル」という操作を行うと、フェッチをしてマージすることになります。
- ローカルマシンの作業フォルダを右クリックして表示されるメニューの「tortoiseGit」>「プル」をクリックすると、プル画面が表示されます。
- プル画面にはクローンした時の中央リポジトリ情報が入力されています。「リモート」には、originなどのリモート名が入力されています。「リモートブランチ」には、masterなどのブランチ名が入力されています。
- 「OK」をクリックします。
- 「成功」が表示されたら、「閉じる」をクリックします。
作業フォルダの変更状況と中央リポジトリの変更状況で違いがあれば、自動でマージしてくれます。
他の人が中央リポジトリの変更履歴に変更を反映した箇所と、作業フォルダで変更しコミットした箇所が同じ場合、プルをすると変更の競合が起きます。
変更の競合が起きると「競合によりプルを失敗しました」という旨のメッセージが表示されます。それは、中央リポジトリの変更状況か作業フォルダの変更状況かどちらを反映するべきかわからず自動でマージできないためです。この場合、手動で変更の競合を解消する必要があります。
作業フォルダの変更を中央リポジトリに反映
作業フォルダでの変更を中央リポジトリにある変更履歴に反映させることを、「プッシュ」と言います。作業フォルダでコミットした後に、変更をプッシュをします。
- ローカルマシンの作業フォルダを右クリックして表示されるメニューで「tortoiseGit」>「プッシュ」をクリックすると、プッシュ画面が表示されます。
- プッシュ画面には、クローンした時の中央リポジトリの情報が入力されています。「Ref」の「リモート」には、masterなどのリモートブランチ名が入力されています。「Ref」の「リモート」には、masterなどのローカルブランチ名が入力されています。「宛先」の「リモート」には、originなどのリモート名が入力されています。
- 「OK」をクリックします。
- 「成功」が表示されたら、「閉じる」をクリックします。
中央リポジトリにある変更履歴で、プッシュしようとしているファイルが先に変更されている場合プッシュを失敗します。この場合、プルしてから変更しコミットして、再度プッシュする必要があります。
記事一覧
第2回 TortoiseGit Windows(64bit)にTortoiseGitをインストールする
第3回 TortoiseGit ローカルマシン上の作業フォルダの変更履歴を管理する
第4回 TortoiseGit 共有ファイルの変更履歴を管理する